登山の後、ウチに帰ってよくすることがあります。
今日登った山の、YouTubeを検索して見ることです。
「そうそうそう!」なんて、とても盛り上がります。
でも今回は、「いや、違う!」と思いました。
登る前に、誰かがアップしたYouTubeの投稿を眺めつつ
「大変そうだけど、最高の気分になれそう」などと思っていました。
でも、実際には本当に大変でした!
美濃戸登山口から行者小屋までの道のりも、かなりきつかったのですが、
何より行者小屋から地蔵の頭までの急斜面(ほぼ壁)や、
そこから赤岳までの道のりは、
その高度感に恐怖を感じました。
帰りも然り。
帰りは、登ってきた地蔵尾根ではなく、
文三郎尾根経由で行者小屋まで降りましたが、
この尾根がまた、恐怖!
終始、目眩を感じるほどの高度に
本当に恐怖を感じていました。
でも、事前に見たYouTubeには、
地蔵尾根がどれだけきついか、
文三郎がどれだけ怖いか、
などというとても重要な情報は一切なし!
だから、帰ってきて見たYouTubeにも
「違ぁ〜う!」と言わざるをえなかったのです。
そしてもうひとつ違う点、
それはYouTubeで見るより、遥かに気持ち良い道であったことです。
自己矛盾です。









朝7時半、南沢ルートで出発。沢沿いの道から、一気に高度を上げて、苔生した気持ちのいい山道になりました。行者小屋の周りには数張りのテントと霜の降りたテーブルが。しかし何故か犬連れの人も。






地蔵尾根に向かった途端、道は険しくなり、ほぼ垂直壁をよじ登るような場面も。きつかった・・・。
地蔵の頭の数十メートル下。振り返ると、想像を絶する高度感のある風景に眩暈がしました。



地蔵の頭から眺める赤岳。今までと違い、ちょっと怪しい空模様。



案の定、赤岳展望荘から山頂まではガスってしまいました。頂上からは360度、真っ白な風景。




帰りはただひたすらに、黙々と歩きました。休み休みの山行でしたが、無事下山して、振り返って赤岳を眺めたときの達成感は、今までの山行には無いものでした。楽しかった。