静かな坂道

登るも下るも静かな坂道がいい

【丹沢・塔ノ岳】ブナの森が美しい長尾尾根を歩く

標高約1,400mの「塔ノ岳」。

 

頂上までのルートはいくつもあって、

代表的なのが

「大倉尾根(通称:バカ尾根)」と「表尾根」です。

 

 

ただひたすらに標高差約1,200m を直登する「大倉尾根」。

 

幾度となくアップダウンを繰り返し、さらに

クサリ場やガレ場も歩く「表尾根」。

 

いずれも歩きごたえたっぷりの道です。

 

 

 

他にも、

源次郎尾根とか、

天神尾根があり、

「塔ノ岳」登山ルートとして紹介されています。

 

その塔ノ岳登山のルートで

ほとんど紹介されることがないのが

「長尾尾根」です。

 

 

実は私は、

塔ノ岳ルートで一番好きな道が、「長尾尾根」です。

 

 

 

特に今の時期、

ルートの途中に広がるブナの森の美しさは、

格別! です!

 

しかも紹介されることがないので、

まず、人と会いません(私は平日利用だから?)。

 

今回の山行でも、

約5kmに及ぶ「長尾尾根」で、

出会った登山者は「0」。

 

静かに歩けることは嬉しいのですが、

怪我をして動けなくなったら、

アウトだなぁ、といつも思って歩いています。

 

なので無理は絶対に禁物。

 

その分、歩みは遅くなりますが、

その分、相当に濃い味が味わえます。

 

 

頂上からの雄大な風景を眺めるのは、

もちろん登山の醍醐味ではあるのですが、

「そこまでの道を存分に楽しむこと」も、

山歩きの楽しみですし、

むしろ私は、後者に魅力を感じてしまいます。

(上まで登るのがしんどい、ということもありますが・・・)。

 

なぜ、この「長尾尾根」が紹介されないのか、

とても不思議です。

 

でも、その方が嬉しいかな。

 

 

ちなみに、ルート上にヒルはいませんので。

 

▲▼塔ノ岳山頂です。丹沢の山並みが一望できます。

 

 

▲全体的に階段は多いです。

 

 

▲名物の“土嚢畳”の道。丁寧な仕事です。右:アキアカネが多く飛んでいました。

 

 

▲山のモノレールで使われていたOHVガソリンエンジン(296cc)。山のアトラクションとしても使えそう。

 

 

▲上級者向きと書かれていたら、まず行きません。 右:弱肉強食の世界。手を出してはいけない世界。

 

 

▲ルート上に現れるブナの森。キラキラの緑が美しい! ここを目的地にするのも悪くないと思います。