天気予報では、
そのオーレン小屋に朝の8時半ごろ到着。
▲今回はスノコの上にテントを張ってみました。傾斜もなく、寝心地よさそうです。
テントを張って、荷物をデポし、
まずは天狗岳方面歩き出したのですが、
ちょっと心配になるほどの雲行き。
▲明るさはあるものの、スカッとしない空。まずは、天狗岳方面へ向かいます。
ほどなく箕冠山(みかぶりやま)に到着。
しかし、根石岳山荘まで降りてみると、
立ってるのがやっと、の暴風!
そそくさと箕冠山へ登り返し、続いて硫黄岳方面へ。
そしていつものパターン。
硫黄岳山頂も真っ白・・・。
ここもなかなかの風。
ケルンを風除けにしてお昼ごはん。
次第に雲が晴れ、大迫力の爆裂火口も見ることができました!
そして、「赤岩の頭」まで降りてみると、
うっすらと陽が差し、八ヶ岳の主峰がその姿を見せました。
写真ではその雄大さが表現できてませんが、
ここは本当に気持ちのいい場所。
今回も赤岩の頭で1時間ほどダラダラ過ごしてから、
オーレン小屋のテント場へ戻りました。
それにしても雲行きが怪しい。
すでに山歩きは終わっているので、雨は構わないのですが、
食事の準備が雨だと嫌だなぁ、と思いつつ、
とりあえずテントに入ってお昼寝です。
▲これが本日の晩ご飯。スーラータンメンのために生たまご持参。トッピングにルーローと高タンパクのささみスティックを用意。スーラータンメンとルーローは、うちで食べるとしょっぱさを感じますが、山で食べるとちょうどいい塩梅に感じますので。ちなみに写真にはないですが、〆はコンビニの塩にぎりを投入。
気持ち良〜く寝ていると。
バババババ〜ンという雷の爆音と、
バラバラバラッとテントを打つ大粒の雨の音で、
目が覚めました。
雷をこんなに近くで感じたことはありません。
雨音も合わさって、命の危険を感じてしまいました。
ケータイの電波が一切ないので、情報が取れず、
山小屋へ行って今後の天気を確認したところ、
「5時ぐらいに雨足は緩むけど、あとはずっと降りっぱなしだねぇ」
とのこと。
どうしようかと散々迷いましたが、
撤収の決意。
テントの中に広げた一切合財をザックに納め、
濡れたテントも収納し、オーレン小屋を後にしたのは、
17時20分。
予報通り雨足は緩んでいて、辺りもまだ明るかったので、
歩くことに不安はなかったのですが、
日没間近のこの時間に、
焦って歩いて足を傷めたりしないよう、
努めて慎重に歩きました。
雨は強くなったり、緩んだりを繰り返し、
それでも慎重に歩き続け、
駐車場に着いたのは、約1時間後。
▲駐車場の手前で出会った鹿。一瞬目が合いましたが、私にはかまわず、すぐに草を喰み始めました。
着いた頃は、まだ明るさも充分ありました。
荷物を整理し、着替えてから車に乗り込み、
麓までの約5kmのダートを走り始めた頃には、日が暮れていました。
そしてここからが地獄でした。
濃い霧で視界は数メートル。
タイトコーナーが多く、しかも道幅が狭いので、
当てずっぽうで走ったら、
確実に脱輪、あるいは転落、になります。
ただひたすらに目を凝らし、
道の状況がどうしてもわからない時は、車を一旦止めて確認。
山歩きよりもずっと、神経を擦り減らしながら、
なんとか舗装路まで戻ることができました。
決してやりたくはない、
そしてしたくてもできない経験を、してしまいました。
ただ今回も、無事に歩けたこと、
そして帰ることができたことに感謝です。
7月、コマクサが咲く頃、リトライします。