静かな坂道

登るも下るも静かな坂道がいい

病院に響き渡る絶叫

カテーテルアブレーションという手術(治療?)自体は、

全身麻酔で行う以上、

当然、痛くもないし、術中に恐怖を感じることも

一切ありません。

 

ただし、入院が必要だったり、

剃毛が必要だったり、

そして、尿道カテーテルが必要なことがあります。

 

この、尿道カテーテルがキツかった。

 

麻酔から覚めると、

下半身のナニの先っぽから、

チューブが出ていました。

 

もう、信じられない光景です。

 

一度見ただけで、その後は

見て見ないフリです。

 

ちょっと痛くって、

「じゃぁ、外しましょうね」と言われ、

看護師さんが準備を始めます。

 

例によって下半身があらわになり、

「じゃぁ、抜きますからねぇ。力を抜いてくださいねぇ。

息を長く吐いてくださぁい。行きますよぉ〜」

 

ふ〜〜〜、ふ〜〜〜、

 

ズルズルズルゥと引っこ抜かれ、

スポンっと抜ける時の痛さが、

とても印象的!

 

夜中の12時過ぎに、

病院に響き渡る「あ“ぁぁぁぁぁぁぁ」の声。

 

 

しかし、地獄はここからです。

 

抜いた後、しばらくしておしっこをしに行ったのですが、

尿道を弛緩させた時の、キリリリッという痛み!


ナニの付け根のもう少し奥の方、

そこがキリリリッと、鋭利な痛みが走るのです。

 

もう少し、待とう。

 

一旦、先ほどの処置室に戻り、

看護師さんに「痛くてダメです」と報告。

 

「始めはね、どうしても、ものすごく痛いんだよ」とは

男性の看護師。

「そこを我慢できれば、楽になる!」と。

 

 

1時間後、トイレに行きましたが、

やはり、あの鋭利な痛みが来るかと思うと、

緩められない!

 

ちょっと緩めてキリリッ、

ちょっと緩めてキリリッ。

やはり怖くて解放できません・・・。

 

処置室に戻って、どうしても怖くてできないことを伝えると、

このままでは膀胱炎になってしまうからと、

とにかく出してきてくださいと言われましたが、

怖くてどうしてもできず。

 

エコーで膀胱あたりを見てみると、

やはりおしっこがだいぶ溜まっている。

 

 

「それでは、もう一度、尿道カテーテルします」

!!!!

 

術中と違い、麻酔なしで、管をナニに入れていきます。

 

これもまた、激痛。

本当に激痛。

 

管の先っぽが膀胱に着いたところで、

看護師さんが膀胱あたりをぎゅーっと圧迫してくれて、

かなりの量のおしっこが出ました。

 

その後、今度は管を抜く作業。

 

例によって、息を長く吐きます。

 

で、スポンっともに絶叫。

 

 

ちょっと寝て、朝の5時ごろ、再びトイレ。

 

「私も抜いて一発目のおしっこは、大声が出ましたよ」

という体験談に励まされ、

意を決して括約筋をそぉっと緩め、

キリリっと来たら、また締め、緩め、

なんてことを繰り返し、そしてとうとう

全開に。

 

出ましたよ、おしっこが!

そして、病院中に響き渡る悲鳴も!

 

本当に術後が辛かったです。

 

 

予定では、金曜日の夕方に退院でしたが、

ちょっと熱が出ていたり、

傷口の治りが悪かったりで、退院は土曜日に。

 

 

とは言え、金曜日夜にはすっかり元気になって、

次の日のお昼頃、精算して退院しました。

 

病院では(当たり前ですが)味気ない食事三昧だったので、

病院を出てすぐのところにあるピザ屋に直行。

 

美味しかったぁ。