静かな坂道

登るも下るも静かな坂道がいい

「前編」 硫黄岳と横岳

先週の台風をやり過ごし、

今週こそは! と臨んだ八ヶ岳

 

元々は権現岳、と思っていましたが、

ブヨが多いよ、ということで、

硫黄岳と横岳に変更しました。

 

そして、久々の八ヶ岳ですから、

やはりテント泊で、ということになったのです。

 

 

 

登山開始は蓼科の東、桜平の駐車場から。

 

そこから1時間ほど登ったところにある

「オーレン小屋」で荷物を下ろし、

身軽になって硫黄岳、横岳を狙い、

調子がよければプラスアルファ、という構え。

 

 

 

 

平日ゆえのガラガラの駐車場(桜平の上駐車場)に車を止め、

ゲートの脇の道より、登山開始。

 

今日は帰らなくていい、という安心感と、

厳選したとはいえ、結構重い荷物を担いで、

まずはオーレン小屋までのんびり歩きます。

上左:桜平駐車場から夏沢鉱泉までは、しばらくは簡易舗装の道。上右:夏沢鉱泉に近づくにつれ、硫黄の匂いが強くなりました。下左:夏沢鉱泉から本格的な登山道が始まります。下中:木々の間より差し込む陽光にテンション上がります。下右:オーレン小屋のテント場に荷物を下ろし、硫黄岳と横岳を目指します。

 

苔に覆われた“いかにも八ヶ岳”の風景と、

木々の間より差し込む陽光に、

テンションが上がります。

 

ただし、暑い!

 

湿度が高く、無風!

 

 

ジオラインの長袖Tシャツだけでも暑くて汗だくです。

 

 

そんなムシムシの中を、1時間半ほど歩いたところで、

オーレン小屋に到着しました。

 

 

さっそく、テント場に荷物を下ろしてテントを張り、

小さいザックに行動食とドリンクを詰め込んで、

すぐに出発! ということはなく、

トイレに行って(とっても綺麗な水洗トイレ!)、

冷たい水をガブガブ飲んで、

汗が引いたところで、出発です。

 

 

出発したものの、

相変わらず、ムシムシ。

 

そして、夏沢峠あたりからは

残念ながら、ガスってきました。

 

 

 

森林限界を迎える頃には、

周りはすっかりガスに覆われてしまいました。

 

 

先ほど、夏沢鉱泉で抜いていった若者が、

下山していきました。

 

え? そんなに天気が悪いの?

と思ったものの、

答えが怖くて先の状況は聞けず

「こんちはぁ」と挨拶だけにとどめました。

 

 

 

足元がガラガラの登山道を登り続けると、

やがてケルンが現れ、

硫黄岳山頂が近いことを知らせてくれます。



そして、硫黄岳山頂。

 

白いです。

爆裂火口も白いです。

 

 

 

 

「後編」 硫黄岳と横岳

…硫黄岳から、今度は横岳を目指します。

 

硫黄岳より東へ目をやると、

かろうじて硫黄岳山荘は望めたものの、

そこから先は真っ白。

奥が横岳方面。尾根道の一番低いところに、硫黄岳山荘が見えます。

 

SNSでよく見られる硫黄岳からの風景には、

尾根道の先に横岳や、その奥には赤岳、阿弥陀岳

写っていますが、

今日は真っ白。

 

 

それでも、

こんなメジャーなところに来られたことに、

感謝のひと言です。

 

 

次回があるかどうかはわかりませんが、

再訪時にはもっといい景色を見てみたいです。

 

 

 

さて、硫黄岳山荘まで降り、

横岳方面へ登り返します。



 

途中、とんでもないものを見ました。

 

「台座の頭」を越えて少し歩くと、

一瞬ガスが抜け、

西側に「大同心」が見えました。

 

頂上に2名、登山者が休んでいるのが見えたのですが、

しばらく眺めていると、

そのうちのひとりが、懸垂下降を始めたのです!

 

 

彼の目には今、どんな風景が写っているのだろう?

とか、

どんな心持ちでいるのだろうか、

とか、

考えてみたものの、全く想像できませんでした。

 

 

何しろ、自分には経験のないことですから。

 

 

 

そんな私にとっては恐怖でしかない風景とは裏腹に、

周りには可愛らしくて可憐な花が、

一面に咲いていました。



これは、かなり和めます。

 

と、和んでいるのも束の間、

容赦のないクサリ場が現れました。

 

 

 

人それぞれ、感じることは違うと思いますが、

私にはホントに怖かったです。

 

ずーっと「コワイ、コワイ、コワイ、コワイ・・・」と

呪文のように声に出ていました。

 

 

この、コワイ、コワイ、コワイ、が

横岳(奥の院)まで続くのです。

 

 

ガスっているので、風景が見えないのは

実は幸いだったのでは? と思えるほど。

 

 

そして、やっぱり横岳山頂も真っ白でした。



 

でも、確かに風景は残念ですが、

ここまで登れたことに、

顔がニヤけているのが分かります。

 

 

とは言え、もう充分なので、

オーレン小屋に戻ることにします。

 

 

 

そして、また、

いや、登ってくる時よりさらに恐怖な下りを体験。

 

下りのクサリ場をやりこなし、

群生するコマクサにうっとりし、

硫黄岳山荘でコーラをいただきました。

 

 

硫黄岳山荘から硫黄岳頂上までは、

かなり登り堪えのある道でした。

 

 

 

 

硫黄岳山頂からは、今度は赤岩の頭を目指します。

 

赤岩の頭からの眺めは本当に最高でした。

雲が多いものの、横岳、赤岳、阿弥陀岳

奥には権現岳や網笠山も確認できます。

 

▲上:左から横岳、雲を被った赤岳と阿弥陀岳。左:硫黄岳から赤岩の頭までの道。急な上に滑りやすく、ちょっと危険。右:赤岩の頭から硫黄岳を眺めると、綺麗に並んだケルンが確認できます。

 

 

オーレン小屋のテント場に戻ると、

私のテントの横に、大きめのテントが張られていました。

 

これだけ広い場所で、

他にも充分空いているのに、

なぜわざわざ隣なの? とちょっと不満。

 

 

ちなみに隣は5人組の学生(高校生ぐらいかな)。

でも想像していたよりずっと静かで、

彼らが交わしていた会話もかわいらしくて、

なんとなく和んでしまいました。

 

 

この日はなんとか雨は降らずに済んだものの、

次の日、未明より雨。

 

降ったり止んだりが繰り返されていて、

タイミングを見計らって、テントを撤収。

そそくさと荷物をまとめて、

下山しました。

 

隣の学生たちは朝5時前には出発したようです。雨が降ったり止んだりのオーレン小屋のテント場に取り残された私。

 

今回の山行は、

スカッとした空の下で、

というわけには行きませんでしたが、

メジャーな山に登れたことと、

テント泊ができたことで、

かなり満足しています。

 

 

 

私が出かける八ヶ岳

いつも天気がイマひとつですが、

やっぱり、八ヶ岳は楽しいところです。

 

 

体が動くうちは、

何度も訪れたい場所です。

今日の夕日 6月30日

ここ数日間、

信じられないほどの高温が続いています。

 

代わりに、かどうか分かりませんが、

ダイナミックな夕日が、

ここ最近は多い気がします。

 

写真は今日(6月30日)の夕日。

仕事帰りのいつもの道。

時間は19時ちょい前。

ちょっと時間が早かったか。

 

 

そして、こちらは昨日(6月29日)。

時間は19時ちょい過ぎ。

ダイナミックです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【後編】腹八分目サイクリング

市ヶ尾横穴墓で蚊に刺されまくり、

痒みが治るまで、

曇天の奥にうっすら見える丹沢の山並みを

しばらく眺めていました。

 

予定では、次は「寺家ふるさと村」にある横穴墓。

 

でも、多摩丘陵越えで、体力をかなり消耗させました。

ので、予定変更です。

 

本来は鶴見川まで下ったら右へ向かうのですが、

左折です。

 

鶴見川沿いのサイクリングロードは快適です!

▲旬の花、タチアオイ鶴見川沿いでは、とても多く見られます。予定変更して鶴見川を南下です。

 

 

途中、横浜・青葉インターの高架をくぐるのですが、

なんか、すごいことになっていました。

 

見上げると、高いところにある道路が複雑に入り混じっていて、

それは、

5機のブルーインパルスが、

クロバット飛行をした後に残る

スモークを見ているようです。



 

しばらくブルーインパルスを堪能し、

再び鶴見川沿いを南下。

 

途中、市営地下鉄の車両基地があります。

 

ちなみにこの車両基地は、

洪水の際に鶴見川からの水が溜められるようになっていて、

鶴見川流域の人々の命を守る役目を担っています。

 

もし、この遊水地に入れるイベントがあったら、

ぜひ参加したいです。

 

 

車両基地を過ぎ、間も無く恩田川との合流地点に着きました。

中原街道鶴見川を渡り、恩田川沿いの道を北上するのですが、

ここで“何だコレ ミステリー”で紹介された

「時間が止まる公園」のことを思い出しました。

 

白根にある公園です。

ここから5キロぐらいです。

 

以前はGoogleマップにも「時間が止まる云々」と表記されていましたが、

今は公園名だけになってます。

 

 

ただ、ここからだと登りなのです。

ので、次回に持ち越しです。

 

▲恩田川沿いも多くの花が咲いていました。アジサイはそろそろ終盤でしょうか。

 

▲恩田川の支流「梅田川」に寄り道。左は「一本橋メダカ広場」。でかいオタマジャクシがいます。右は印融法印さんのお墓がある観護寺。こちらは恩田川沿い、三保の田んぼの中にあります。

 

軽快に恩田川を遡上し、田園地帯に入り、

さらに遡上すると、先ほどのつくし野 横穴墓に戻りました。

 

 

またしても、カワセミを待ってみたのですが、

やはり、来てはくれませんでした。

 

というわけで、

ここから町田街道までダラダラと坂を登り、

境川までちょっと下ってから、

16号線までまた登り、

何とか自宅に戻ることができました。

 

本日は約30キロのサイクリング。

 

 

腹八分目サイクリングでした。

【前編】腹八分目サイクリング

国立天文台のすぐ近くに、

古墳時代のお墓、

「出山横穴墓群(デヤマ オウケツボ グン)」があり、

レプリカながら人骨も展示、という情報。

 

 

 

月曜は国立天文台とセットで、

その横穴墓に出向こうと思っていたのですが、

天気予報では「月曜は暑いです」とのこと。

 

心臓に持病がある年配者にとって、

この暑さは天敵です。

 

というのは詭弁で、

暑い中で、

自転車を漕ぐのが嫌いなだけの言い訳。

 

 

ただ、「横穴墓」という未知の単語は

大いに気になってしまい、

近くに「横穴墓」がないかしらと調べたところ、

意外にもポコポコありまして、

月曜は「横穴墓」巡りをすることにしました。

 

 

まずひとつ目は、「つくし野横穴墓」です。

「つくし野殿山・市民の森」の横浜線側の斜面にあります。

▲殿山の斜面に横穴墓があります。草が多かったことと、よく見えなかったので、写真無しです。でも、殿山の裾野のスペースは、とても落ち着く場所でした。

“殿山”とは昔、殿様の屋敷があったから、だそうです。

その殿山の裾野にあたるスペースには、

湧水でできたと思われる、小さな池もあります。

 

その池を覗いていると、

お散歩中のご夫婦が、

「この前、この池にカワセミが来て

エビを取っていたんですよ」と笑顔で話しかけてきました。

 

汗が引くまで、しばらく待ってみたのですが、

カワセミは現れてくれませんでした。

 

▲殿山から横浜線を挟んだ高台に、東急の車庫があります。今はだいぶ空いていて、ちょっと残念。

 

次は、一気に距離を伸ばします。

市ヶ尾横穴古墳群」です。

 

▲成瀬クリーンセンターから、恩田川に出る桜のトンネル。春は素晴らしい風景です。右は恩田川沿いの田園地帯。こどもの国線を越えるあたりです。コスモスは秋のイメージですが、6月ごろに咲く種類もあるようです。

 

Googleマップにナビゲートしたもらったところ、

青葉区多摩丘陵を越える」とのこと。

 

これがキツかった。

 

恩田川から離れ、こどもの国線を渡り、

登り、下り、登り、下り・・・。

 

多摩丘陵を越えると鶴見川に出て、

鶴見川をクロスして、また登り・・・。

 

 

着きました。

 

 

約1,200年前のお墓です。

 

高台にあって、丹沢の山並みが望めます。

 

見学者は誰もいません。

 

だから、とても静かです。

 

隣の小学校の子供たちの声がよく聞こえます。

 

▲詳しくはWikiでどうぞ。

 

あと、蚊がすごくいます。

 

 

〔つづく〕

パチノックス購入

コンパクトにたためるアウトドアチェアの代名詞として

「ヘリノックス」があります。

 

それ以外のモノは「パチノックス」と呼ばれるほど

ヘリノックスは絶対的な存在です。

 

使ったことはないですが、

ヘリノックスのチェアはとても評判が良いです。

 

ただし高価なため、

私には憧れの存在、なのですが、

コンパクトになるイスってそんなに必要か?

というのが本音、でした!

 

 

 

オートキャンプの時は、

座り心地のいい、大型の折りたたみ椅子を持っていきます。

 

登山の時はユニフレームの「ざぶとん」を使っています。

テント泊の時は、椅子が欲しいなぁと思う時もありますが、

結局は「ざぶとん」で間に合っています。

 

つまり、それまではコンパクトな椅子の必要性を

あまり感じていなかったのです。

 

 

ですが、

1年ほど前から自転車キャンプを始めてから、

「欲しい・・・」と思うようになりました。

 

当初、自転車キャンプは、

登山のテント泊の延長的なノリで行ったのですが、

登山の時にはやらない焚き火とか、

ちゃんと料理をするなどの段階で、

「これは椅子が必要」と感じてしまったのです。

 

 

そこで自転車キャンプの時は、

「折りたたみ式 踏み台」を、椅子の代わりとして使っていましたが、

“くつろぐ”とは程遠い印象。

 

やはりヘリノックス・・・、とは思っても、

思いっ切れない価格帯。

 

ならばと、パチノックスを探し求めて約半年。

 

性能(予想ですが)と価格のバランスを見て、

ついに購入したのが

「Desert Fox アウトドアチェア」

 

 

最大のポイントは、

ほとんどのチェアが、各パイプの結合部が樹脂製なのに対し、

Desert Foxはその部分にアルミ合金のパイプを使っている

という点です。

 

 

強度的に問題ないのか、正直、不安です。

 

でも、見た目の良さと、もちろん価格(購入時2,400円)で

決めちゃいました。

 

 

まだ、ゆったりくつろぐほど、長時間座ったことは無いのですが、

予想以上に剛性感もあり、

本体生地も、硬すぎず柔らかすぎず、

縫製も問題なさそうです。

 

※現在、同商品はAmazonでは売り切れしているようです。