静かな坂道

登るも下るも静かな坂道がいい

金峰山は大量の残雪。

昨年10月に赤岳に登って以来、

約6ヶ月ぶりの遠征山行。

 

その間、いつもの大山を登ってきましたが、

先月は雪の大山を楽しみました。

 

そこで今シーズン最後の雪山を、と思い、

金峰山を選びました。

 

本当は八ヶ岳権現岳を狙っていたのですが、

ちょっとあちらは年配者にとって、

まだヤバそうな気配なので、

金峰山です。

 

 

 

・・・だったのですが、

情報よりもはるかに多い残雪で、

なかなかヤバかったのです。

 

何しろ、うっかり踏み抜くと、腰までズボッと入るし、

入ったら今度は抜くのがひと苦労だし・・・。

 

幸い、危険な滑落箇所が無いことや、

雪崩の心配もなかったので、

雪山歩きを堪能することはできました。

 

ただ、残念ながら金峰山小屋より先、

金峰山山頂までは、今回は諦めました。

 

ちょっと上に、お目当ての「五丈岩」が見えているのに、

正直、あそこまで登れる自信も勇気もなかったのです。

 

小屋までの登りで、かなり体力を消耗していたこと、

小屋から上には踏み跡がなかったことで、

「来月にでも、また来よう」と思いました。

 

ここが年配者のいいところ。

絶対に無理はしません。

 

楽しく歩く、ヤバかったら帰る。

というわけです。

 

 

でも、負け惜しみではありませんが、

小屋前からの風景も、かなり雄大でした。

 

残念な気持ちも、ちょっと癒されたのです。

 

 

帰りもできるだけ踏み跡に重ねるように足を置き、

踏み抜かないように歩きました。

 

それでも時々、ズボっと入って、

下りですから、

身体が前のめりに倒れ込んで雪まみれになって・・・、

そんなことを繰り返しながら、

それでも顔はニヤけながら、

無事、登山を終えました。

 

 

雪はいつまで残っているのでしょうか。

もう、早いとこ溶けて欲しいです。

 

それまではホームの丹沢を楽しみましょう。

 

 

そう言えば、このルートですれ違った人は、下りでたったのひとり。

上でも人と会うことすらなかったのです。

出かけたのは4月11日の月曜日。さすが平日です。

 

 

 

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▲アプローチは長野県川上村の廻り目平から。ここは日本のヨセミテ、と呼ばれているそうです。岩肌剥き出しの山が連なり、なかなかダイナミックです。

 

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▲廻り目平から登山道入り口までは、1時間ほど林道を歩きます。林道に沿って流れる金峰山川の水が、とてもキレイ! ただ、すでにこの林道にも残雪があり、実はちょっと不安になっていました。

 

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▲このビンテージカーの向かいにある丸太の橋を渡ると、登山道入り口があります。始まってすぐ急登。しかも残雪多めです。

 

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▲始めのうちは「おぉ、来た来たぁ」なんて思っていたのですが、次第に深くなって、ズボズボハマるようになって、「えっ? あと半分あるの」とちょっと気持ちが萎えましたが、顔はニヤけていました。

 

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▲やっと到着の金峰山小屋。ここから先、上には踏み跡が無く、先に進むことを断念しました。小屋前のベンチで昼食。上まで行けてはないけど、お赤飯を食べちゃいました。小屋前からちょっと上に見える五条岩。

 

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▲小屋前からの雄大な景色に癒されました。