静かな坂道

登るも下るも静かな坂道がいい

本当に静かな坂道でした

「この時期、穂高の山々を見るなら、蝶ヶ岳だよ」

知り合いがこんなことを言いました。

 

検索してみると、確かにすごい風景。

 

というわけで、蝶ヶ岳行ってきました。

 

長野道・安曇野で降り、登山口のある三俣駐車場までの間にある

道の駅で車中泊

 

日曜日の夜、ということもあって、とても静かな道の駅。

霧もいい具合に発生して、

次の日の朝5時ごろまで、ぐっすり眠れました。

 

 

三俣駐車場は朝、6時ごろで停車中の車は5台。

平日万歳!

 

しかし、昨日の22時ごろから、すでに8時間ほど経つけど

誰とも会話してない。

ここまでくると、発声するのさえ、すでに億劫な気持ち。

 

そんな気持ちで、歩き始めました。

 

予定は日帰り。

蝶ヶ岳、ピストン。

 

沢沿いの坂を歩き、

ゴジラの木を過ぎ、

まめうち平までの急登をゆっくり歩きました。

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近所の丹沢はもちろんのこと、

先月行った地蔵岳や、

先々月の南八ヶ岳とも趣きが違う、

何と言うか、スーッと気持ちのいい山道。

 

 

そしてここまでも、人を見かけません。

 

本当に静かな坂道です。

 

 

2,000mを超えるあたりで、

ひと組のご夫婦とすれ違いました。

 

ふたりでおしゃべりをしながら、とてもいい雰囲気です。

 

その後に、女性ひとりとすれ違い、

続け様に、4人組とすれ違いました。

 

4人組のリーダー格の方が

「日帰り? さすがだなぁ」と。

 

そしてさらに高度をあげていくと、

いよいよ道は積雪路。

 

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チェーンスパイクを装着し、

トレッキングポールの先にあるゴムを外し、

さらにガシガシ歩きます。

 

突然、あたりが低木となると、

道の先に「槍ヶ岳」が!

 

そして頂上。

 

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はぁー、本当に凄い風景。

 

 

かなり暗い曇り空ですが、

モノクロームの風景が

とても静かで素晴らしい!

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その素晴らしい景色を眺めながら、

甘酒を飲み、ご飯を食べて、

1時間ほど過ごしました。

 

 

雑誌でも、ネットでも、見ることができる風景ですが、

それらの「メディア」では

絶対に感じることはできない風景。

 

しかも、その場だけでなく、

過程も含めて感じる風景。

 

感じるって、大きな価値があると思うのです。

でも、お勧めしません。

 

ひとりで静かに楽しみます。

 

 

 

帰り道も、会った人は3人だけ。

 

でも、会った猿たちは20頭ほど。

びびったぁ・・・。

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