静かな坂道

登るも下るも静かな坂道がいい

恩田川の源流までちょい乗り

ニュースなどの情報番組で、

ローカル局から全国版に切り替わった時、

MCが「全国の皆様、こんにちは」と言います。

 

あれが「天国の皆様、こんにちは」と聞こえてしまうほど、

“死”に関するワードに敏感になっています。

 

 

さて、

今日は、朝起きたら大雨!

 

天気予報では「晴れて暑い!」と言っていたのですが、

全く違う天気です。

 

休みの日に雨というのは、

とても損した気分になります。

 

 

 

と、思っていたら、8時半ごろには晴れて明るくなり、

せっかくなので、出かけることにしました。

 

 

目的地は恩田川の源流です。

 

町田市の南東部を流れる恩田川は、

子供の頃、自宅のすぐ近くを流れていたので、

とても馴染みのある川。

 

 

でも、上流はどこまで続いているのか全く知らず、

源流マニア、というわけではないのですが、

ずっと気になっていました。

 

 

夏休み、幼なじみとそんな話をしていたら、

彼が「確か、源流は町田街道沿いにあったんじゃないかな?」と。

 

調べてみたら、「滝の沢源流公園」に

恩田川の源流がありました。

 

確かに町田街道沿いでした。

 

 

距離は自宅から8kmほど。

 

中途半端に時間がある時に行ってみようということで、

それで今回、決行となりました。

 

▲雨上がりの朝の空は、真っ白い雲とグレーの雲が混在。でも、たぶん回復傾向。

 

境川のサイクリングロード(ゆっくりロード)を走り、

木曽のコメダあたりから北上。

境川沿いの「ゆっくりロード」。下流江ノ島あたりまでですが、上流はどこまで続いているかわかりません。

 

 

町田街道に突き当たったちょっと先の窪地に、

その公園がありました。

 

 

平日の午前中ですし、そんなに特別な場所でもないですし、

当然、誰もいません。

 

町田街道沿いとはいえ、

街道よりずいぶん下に位置しているためか、

とても静かです。

 

しかもとても緑がキレイな場所で、

ゴミもなく、

地域の方々から、大切にされているような場所でした。

 

 

ただ、目的地とするには、少しもの足りない感じです。

 

経由地のひとつとして、訪れたい場所です。

 

▲今日の境川は、アオサギが多かった!

宝永山をぐるっと回るルートを歩いてみました

近所の山を歩き始めたのが2014年。

 

 

そして次の年から、富士登山を毎年恒例行事にしてきました。

 

 

でも、今年は登りませんでした。

 

 

やっぱり、混んでるから・・・。

 

 

 

で、趣向を変えて、

二番目に高い山、北岳から富士山を眺め、

それでも飽き足らず、

宝永山に登ってきました。

 

 

出発は「御殿場口新五合目」。

 

 

何しろ、駐車場は無料。

トイレもキレイ。

水塚に比べて静か。

 

 

ここから富士山山頂まで歩くのは、かなりしんどいと思いますが、

手前の宝永山なら、双子山を経由してぐるっと回るルートで、

約6時間。

 

 

おおよそ富士山とは思えない富士山の山容と、

富士山ならではの高山植物

さらには現実離れした風景の火口を歩くなど、

完全に、好みの道! なのです。

 

 

しかし、予想をはるかに超えて、

キツかったぁ。

 

 

今回のルートは、

登山口の鳥居をくぐり、10分程度歩いたところにある大石茶屋から、

西にある双子山の間を抜けてさらに西へ。

 

途中の小天狗塚より北上して、

第三、第二、第一火口を経由して、宝永山へ。

 

宝永山からは大砂走りで下山、というルート。

 

 

鳥居から小天狗塚まではアップダウンが少ないものの、

小天狗塚から先、宝永山までは、ひたすらに登りです。

 

 

しかも、本当に静かです。

 

鳥居から第二火口まで、誰にも会いませんでした。

 

遠くにワサワサ動いて見えるのは、

みーんな鹿、でした。

 

 

本当に静かで、天気が良ければ最高の景色が見られて、

どこの山にもない独特の雰囲気の中を歩けます。

 

思い出すだけで、ニヤけます。

 

▲ここが始まりの鳥居。朝6時です。気温が急に上がったせいか、濃霧の中を歩き始めました。

 

▲カラマツの葉や蜘蛛の巣もびしょびしょ。フジアザミ、クサボタン、メイゲツソウは艶っぽくてキレイ。

 

▲ガスが抜けてついに青空が! 右奥から富士山、宝永山、双子山の上塚。

 

▲晴れたと思っても、すぐに湧き上がるガス。振り向くと雲海の上にいたことに気がつきました。

 

▲双子山の間を抜けると頂上に雲をかぶった富士山が姿を現しました。画面中央下の方に、鹿も映っています。

 

 

▲かなり近づいても逃げません。もちろん、向こうから寄ってくるようなことはありませんでした。

 

▲左の写真の看板の、奥側に進むと、細く険しい登坂路が始まります。残念ながら、天気が悪くなってきました。

 

▲第三火口手前。向こう側の縁まで約30分かかります。そしてその縁を越えると・・・。

 

▲手前の窪みが第二火口、縁を越えて奥が第一火口。そしてその先に見えるのが、富士山頂上!

 

▲またしてもガスってきました。富士山頂上は風が強そう。右の写真は駿河湾から伊豆半島の眺望。雲が低い!

 

▲本当は右側に宝永山山頂が見えるのですが、雲に隠れてしまいました。火口には多くの人が見えます。

 

▲宝永山山頂。先ほどの人が集まっていた火口から、1時間以上かかります。宝永山まではとにかくトラクションがかかりにくい火山礫の道が続きます。そして下山時は写真のようにすっぽりとガスに包まれてしまいました。右の写真は大砂走りから見えた山中湖。

 

 

 

前編「北岳に登ってみました」

予定通り、北岳に登ってみました。

 

予定と違うのは、

泊まるのは標高3,000mの「北岳肩の小屋」のテント場ではなく、

標高2,300mほどの「白根御池小屋」のテント場にしたこと。

 

3,000mのテント場はものすごく魅力的だけど、

体力的に、重い荷物を担ぎ上げるのは無理、という決断。

 

この決断で、肩の荷が降り、

気持ちも楽になりました。

 

日程は、天気予報を徹底的にチェックして決めましたが、

初日の午前中の雨は、避けられない模様。

 

次の日は晴天が見込まれるので、北岳山頂狙いは、次の日に。

 

 

というわけで、バス停のある芦安駐車場にクルマを止めて、

(マイカー規制がかかっているので自家用車はここまで〕

バスで登山口がある広河原まで向かいます。

 

 

 

そして、広河原。予定通り、

土砂降りです。

 

▲左:北岳への山行は、広河原の吊り橋から始まります。そして今日は、雨です。中:雨が降って、緑が生き生きしています。右:濡れた路面。特に木の根は濡れてツルツルなので、要注意です。

 

 

「雨の日は歩かない」の誓いを破りました。

 

とにかく2時間ほどは我慢すれば、と思い

雨の中を歩き始めたのですが、

さらにその急登ぶりに、初っ端から自信喪失。

 

それでもなぜか、顔はニヤけていました。

 

雨、滑る道、急登、重い荷物

今までになく、本当にしんどい状況でしたが、

顔がニヤけているのがよく分かりました。

 

 

 

そして予定通り、雲が切れて太陽が!

 

なのですが、その後も雨が降ったり止んだり。

しかも、蒸し暑さが倍増・・・。

 

 

雨が完全に上がる頃、御池小屋に着きました。

▲上:その名の通り、御池小屋の向かいにある御池。池の周りにもテントを張れます。下左:池の周りには多くのお花が咲いています。下右:御池小屋には13時ごろ着。すぐにテントを張って、濡れ物を干し、あとは池の周りをブラブラするなど、まったり過ごしました。

後編「北岳に登ってみました」

朝4時にアラームが鳴りました。

 

テントから出てみると、日の出はまだですが、

空は快晴!

 

周りのテント泊の方々は、すでに起きていたようで、

朝ご飯と今日の準備を進めていました。

 

 

私も早速準備。

 

軽いザックに行動食やドリンク、

ソフトシェルなどを詰め込んで、

5時ちょっと前に出発しました。

 

 

御池小屋からすぐに登山道は急登になります。

草すべり、と呼ばれているコースです。

 

相当に顔を上に向けないと、視界には道しか映りません。

 

その急な坂道をゆっくり登っていきます。

▲左:朝5時前。北岳にまだ昇り切らない朝日が当たりました。右:草すべりを登ってる途中で、東の鳳凰山から太陽が昇りました。同時に気温もグンと登りました。

 

1時間ほど黙々と登っていくと、

木立の間から、はるか上に北岳が見えました。

「見るんじゃなかったぁ」と後悔するほど、

まだまだ先に見えました。

 

 

もちろんそこから先も、ひたすらに急登です。

 

そして二股方向からの登山道と合流するあたり、

視界が開ました!

▲二股からの道と合流し、しばらく登って振り返ったら、これ! (それにしても左隅に出てる文字がイヤ。なぜか勝手に入ってきました。昨日の写真には写っていないのに・・・)

 

イチゲンの私に、

こんなに素晴らしい風景を見せちゃっていいのか?

と、思えるほどの素晴らしい風景。

 

さらに、高度が増すごとに、素晴らしさも倍増です。

 

 

昨日の土砂降り&急登も、

今登ってきた草すべりも、

遠い遠い過去のものと感じてしまうほどの素晴らしい風景。

▲小太郎尾根分岐を過ぎると、北岳までは尾根沿いの道になります。写真の左奥が北岳

▼小太郎尾根分岐に集まる団体さん。皆さん、楽しそうでした!

 

感謝しかありません。

 

 

その後も登りは続きますが、

拡がる山並みを眺めながら歩いていたら、

いつの間にか、北岳山頂にいた気がします。



本当に良かったです。

 

▲上左:綺麗な立ち姿の仙丈ヶ岳。上右:甲斐駒ヶ岳と右奥に八ヶ岳。下左:北岳から望む北岳肩の小屋とテント場。下右:鳳凰山。麓に広河原山荘、そのちょっと下側に私が泊まったテント場も見えています。

 

帰りは登ってきた草すべりで御池小屋まで下り、

荷物を回収して、重いザックを再度担ぎました。

 

こんなに重い荷物をよく担ぎ上げたものだと、

ちょっと感心しました。

 

その荷物を担ぎ、広河原までの急な坂道を、

とにかく慎重に歩きました。

 

膝や股関節への無駄な負担を避け、

靴を引っかけないよう足を上げ、

そして無理をしない。

 

結果、膝が痛むことなく、

足が痙攣することなく、

無事、広河原まで下れました。

 

 

あの、土砂降りの中で渡った吊り橋を、

今度は、晴天のもとで渡る。

 

振り返ると、北岳が真上にありました。

 

 

今回の山行は、本当に高品質でした、

という印象。

 

北岳、大丈夫なのか?

約2か月ぶりの大山。

 

来週は北岳・テント泊を予定しているので、

足馴らしのつもりで、

同じ装備で歩いてみました。

 

約10kgを担いで、ゆっくりゆっくり登ります。

 

ちなみに、来週行く北岳までは、

登山道入口の広河原から、その距離約5.5km。

 

意外と短いなぁ、と思ったら、

所要時間は約7時間以上!

 

つまり、坂がとってもキツイ、というわけです。

 

 

テント泊を予定している北岳肩ノ小屋までも、約6時間。

 

大山山頂までの片道4km、約2時間半の道のりでさえ、

この装備の重さに辟易なのに、

大丈夫なんでしょうか? 不安です。

 

でも、3,000mのテント場で、テント泊したいから、

この装備で、ゆっくりゆっくり登ります。

 

あと、装備も見直して、

軽くできればいいのですが。

 

▲朝はとてもいい天気だったのですが、勝五郎さんを越えるあたりから雲行きが怪しくなりました。

▲山頂600m手前で雨。頂上では雨こそなかったものの、白かった。来週の天気はどうなるか。

Amazonプライムで「竜とそばかすの姫」を見た

賛否が、こんなにも差があるものか、と思わせる、

「竜とそばかすの姫」。

 

私は、

特にアニメが好き、というわけでもなく、

細田監督のファンだから、ということも全くないのですが、

プロモーションで見る限り、

とてもキレイな映像だなぁ、と思うくらいの

気になり具合。

 

それが、3日からAmazon プライム・ビデオで配信されるということで、

見てしまいました。

 

言葉とか、ノリとか、

年配者にはなかなか難しい感じがしていましたが、

 

でも、残り28分ぐらいから、

鼻の周りがブワァと熱くなって、

残り23分ぐらいから、

止めどなく流れる涙を気にもせず、

見入ってしまいました。

 

 

こういう作品ですから、

いろんな意見があって然るべきですが、

オススメです。